先月の5/19にTM NETWORKのライブへ行ってきました。一昨年から始まった”intelligence Days”と銘打った40周年ツアーの締めくくりの公演で、横浜まで足を運んで来たのです。あれから3週間か。
どうもお久しぶりです、どうやら4年ぶりにここへ投稿するみたいです。それについてはまた書きます。
TMのライブで遠征するのは9年ぶり、前回は30th FINALで横浜へ行って以来です。当時は息子が産まれる前でしたが、いまや8歳。チケットを予約するときに「行ってみる?」と誘ってみたんですが、予想通り「行かない」と。ということで今回も一人で臨みました。
会場はKアリーナ、昨年新しくできたところですね。17時開演に間に合うよう14時すぎに横浜へ到着し、ホテルで準備して会場へ向かったのですが、開場には全国のFANKSが集ってるんじゃないかというくらいの人。グッズを買う予定ではなかったのですが、タオルが欲しくなって列に30分ほど並んで買いました。どの会場でも真っ先に売り切れてたガチャは当然SOLD OUT。そこまでほしいと思ってなかったのですが、無いとなると欲しくなるものです。
今回はなんとアリーナ席、30列目だったのでまあまあ後ろ側だったのですが、それでもしっかりとステージが見える場所だったので、今までの中でも良い席だったのではないかと思います。開演までのBGMはTMの曲ではなく、80’sの懐かしい洋楽が流れてました。オフィシャルのレポートをみると、意図があってのことのようでした。
17時を少し過ぎたとき、照明が落とされ緞帳が上がるとステージには御三方がすでにスタンバイ。
そして1曲目はなんと”Self Control”!1曲目からフルスロットルじゃん!!これまではオープニングのインスト曲があり、その次に歌曲が入るのが定石でしたが、そのパターンではないことに意表を突かれた。
つづく2曲目は冒頭に小室さんの鍵盤によるタム演奏、昔エレタムをドラムスティックで叩いていたシーンを彷彿としてました。インスト曲になったのかと思ってるとどこかで聞き覚えのあるシンセリフ、なんと”Maria Club”でした!えー、ライブで演奏してるところすら記憶にない曲です。超貴重な演奏に釘付けです。
予想外の2曲に畳み掛けられたあと、ステージ前方にはドローンのように上下に動く物体が10体ほどあり、それが色んな方向にあかりを照らしていました。あまり見たことない照明がUFOのようにみえるなあ、なんて思ってるとステージ上のスクリーンにもUFOのCGが投影され、始まった曲がなんと”1974″!デビューのきっかけになった初期の曲をここで聴けるなんて感動で涙腺が緩みかけました。まじで。
最近だと2012年のライブ[Incubation Period]で歌ってましたが、生で聴けることが本当に嬉しかった。そしてサビに入る前の最後の「sixteenあの頃の気持ち」でマイクを観客席に向けてくれて、そりゃ思いっきり声出して歌うよね。
ここでウツがステージから一旦居なくなり、ステージには小室さんと木根さんの二人に。
[DEVOTION]のときに歌った「Show my music beat」かと思いきや、また違うフォークな曲。しかし歌うのはこのお二方。ウツだけ歌わないスタイルがこのツアーの定番になったようにも思いました。歌詞とともにスクリーンにはこれまでのツアーで回った各地の映像や写真、リハーサルやオフの様子が映し出されてました。歌詞の内容は御三方のこれまでの音楽との関わりや、一緒に音楽をされてきた方たちへの思い、感謝の気持ちを歌にして伝えているようにも見えました。曲名は「Carry on my memories」というそうです。
続いてこれまた初期の名曲”Confession”、イントロからオリジナルに忠実なアレンジ。歌詞の一節「上手く生きていくのは 相変わらず下手だけど」の部分、40年続けてきたTMとこれまで生きてきた自分それぞれに対して歌われているような気がして、これまでとは異なった曲のようにも聞こえ方がしました。初めて聴いた時が中学生だからそりゃ変わるよね、30年…
中盤に入り、ここでまさかのCAROL組曲。10年前のツアーではアレンジされたバージョンで聴くことが出来ましたが、今回は趣向が変わりAIで生成されたCAROLの世界を投影しながら演奏されたものでした。しかもこちらもオリジナルに忠実なアレンジがなされており、オリジナル盤が出た当時にライブで聴くことが出来なかった私にとって驚きと嬉しさとがこみ上げて来た時でした。
“A DAY IN THE GIRL’S LIFE”のイントロにあるナレーションは低い男性の声だったり、”CAROL’S THEME II”のオープニングのフレーズが「Would you let me know〜」に戻っていたりと、これまで改変されてきた箇所がことごとくオリジナルに忠実になっておりました。また選曲もオリジナル盤とほぼ変わらないもの。前回の[QUIT30]などではスキップされた”CHASE IN LABYRINTH”もしっかり組曲に入っており、リリース当時を追体験をした感覚になりました。ただしこの曲のときはウツはステージから消え、スクリーンに投影されたマクスウェル(CAROLのジャケットに描かれたウツ)がこちらを向き、彼が歌っているような演出となっていました。事前に録音されたものなんでしょうね。次の”GIA CORM FILLIPPO DIA”は歌がなくなり、スクリーンに歌詞が投影されていたので歌うよね。
“JUST ONE VICTORY”で組曲が終わり、続いてサポートの阿部薫さんと北島健二さんお二人で演奏される”COEXSISTENCE”。[YONMARU]が始まるときに小室さんがSNSで提唱されたキーワードがタイトルになった曲でした。
後半に入りの1曲目は、[DEVOTION]のときはで1曲目だった”Whatever comes”、直訳すると「なんでも来い」、ことわざで「雨が降ろうが 槍が降ろうが」だそうです。Get Wildと対になる曲ですね。
ここからサポートの二人が居なくなり、TM NETWORKの3人のステージに変わりました。この曲を初めて聴いた時、正直なところ小室さんぽくした曲のように感じました。もっというと、昔の浅倉大介氏が作るようなメロディに聴こえたので、メンバー以外が作った曲を歌うことになったのかと思ったものでした。
次いで1stアルバムのタイトル曲”Rainbow Rainbow”、ここでまた初期の曲でこれまた会場は沸く。当日聴きたかった曲の一つを聴くことが出来て、本当に泣きそうになりました。なんといっても、間奏時に入る「Twinkle… Twinkle…」のボイスサンプルまで忠実に入ってて、本当に感動しました。
そして目撃されたウツの歌詞誤り!直前にあったラジオ番組では「わざと間違えてるのでは?」なんて言われて「そんな訳ないでしょう」って割と強めに否定されてたのが印象的でした。やっぱりガチで間違えてるのね。
終盤にさしかかり小室さんの独壇場からの”Get Wild Continual”、最近まではEDM寄りのアレンジが続いてたのですが、この曲はオリジナルを昇華したアレンジになっていました。私はサビの「Get wild and tough 一人では 解けない愛のパズルを抱いて」の後に入る「Come on!」の掛け声が好きです。あれが聴けてこそライブ、とも思ってます。
次はなんと2ndアルバム[Childhood’ End]のシングルカット曲”Accident”、この曲含めてこのアルバムは、全体的な雰囲気や音の透明感がとても好きで、私のAll Time Bestなアルバムです。そこからやっと聴くことができました。前述のラジオで私が一番好きな”Faire la vise”をライブで聴きたい、という声に「ドキ!」なんておどけてたからてっきりしてくれるものだと期待してました。それでもこの”Accident”も他の曲同様にオリジナルに近いアレンジが成されていて、嬉しかったです。
そしてステージの雰囲気が変わり、あのイントロ。”Electric Prophet”でした。
これまで何度かインストとしてライブで聞くことはありましたが、やっと歌を聞くことができました。そしてフルコーラスのうえ、この曲もオリジナル・バージョンでの演奏でした。原曲で聴かれるパーカッションもあり、サビの部分の歌詞もオリジナルと同様に歌われてました。「We surrender everyday」の部分は、ライブだと「We are surrender everyday」と歌われることが多くありました。オリジナルばかり聴いていた私にはどうも耳に馴染まなかったんですが、原曲通りをライブで聞くことが出来て本当に幸せでした。
そしてこの曲は最終日のみ通称「金色の夢」と呼ばれる、紙吹雪が曲の後半から絶えず吹かれていました。紙テープは10年前の[HUGE DATA]で掴むことができましたが、今回の金色の夢はぎりぎり届かない席でした。
ライブの締めくくりは今回も”intelligence Days”、エンドロールが流れて終わりとなりました。曲も終わり証明が点くのかと思いきや、ステージから3本の赤いライトが観客席に向けて照らされ始めました。そして合成された低い声でなにやらゴニョゴニョ喋りだしました。低すぎてイマイチ聞き取れなかったんですが、「one more…」とか何とか言ってるのを聞き、その後ステージのスクリーンに「COEXISTENCE」と「Tak Matsumoto」の文字が現れた途端、会場が一気に沸き立ちました。
これまでアンコールをほとんどしてこなかったTMが、ここに来てアンコール。しかもCAROLツアーまでサポートしてた松本孝弘氏がゲストとして登場するとはなんとも驚いた、驚いてばっかり。小室さんとの掛け合いのあとに始まったのが”Be Together”!なんというアンコール、やられた。小室さんはMIND CONTROLを持ちステージを駆け回り、サビ前の「くるん」と回る動きもされてて微笑ましかった。
本編以上に盛り上がり、いよいよ終わりかーなんて思ってたら、ウツが人差し指を立てて「one more」と観客を煽り始めました。まさかもう一曲してくれんの?、えーほんとに?なんて思ってたら、なんっと”Get Wild”のイントロ。1公演で同名の曲を2度聴くことがあるとはね。これまでのTMのステージでも無かったんじゃないかなあ?しかも本編とは異なり、こちらはオリジナルに準じたアレンジ。あのベースラインですよ。いやーまた驚いた!後から知りましたが、アンコールがあったのは最終日(Day40)と前日(Day39)の2日のみだったようです。さらに”Get Wild”は最終日だけだったようでした。尊い。
曲が終わり松本さん、サポートのお二人が順に退場。そしてTMの御三方もステージから消えたあと、おなじみの爆音で締めくくり。あれは何度喰らっても慣れませんわ。あっという間の2時間でした。これでもかと踊り、歌い、聴き入り、思いっきり楽しませてもらいました。TM NETWORKの御三方、ありがとうございました。
さて私の席の隣にいらっしゃったFANKSとお話を少ししました。
ご夫婦で来られており、旦那さんが生粋のFANKSで奥様は影響されてFANKSになったとのこと。広島から来たため到着した時間が遅くグッズを買うことがあまり出来なかったとお話したところ、ガチャでダブっているからと2つお譲りいただきました。買えれば良いかなくらいだったのですが、まさか譲っていただけるとは思いも寄りませんでした。本当に嬉しかったです!お名前を伺うことはしませんでしたが、山梨からいらっしゃった夫婦FANKSのお二人、本当にありがとうございました。そしてホテルに戻り、エレベータに乗ったところツアーTシャツを着ている女性と遭遇、思わず声をかけちゃいました。今まで見知らぬ方とお話することはあまり無かったですが、一期一会の交流が出来て楽しかったです。
しばらくはTMのライブから遠ざかる日々ですが、私が楽しんでいる姿を横目で見ていた誘っても行かないと言っていた息子が「次は行ってみたい」と言ってきました。私がしつこくGet Wildを聴いていたためか、覚えやすい曲なのかは分かりませんが、気がつくとGet Wildのメロディを口ずさんでおります。
Thank you TM NETWORK,Thank you FANKS!
最後にセットリストを。
1.Self Control
2.Maria Club
3.1974
4.Carry on the Memories
5.Confession
6.A DAY IN THE GIRL’S LIFE
7.Carol (Carol’s Theme I)
8.CHASE IN LABYRINTH
9.GiIA CORM FILLIPPO DIA
10.IN THE FOREST
11.Carol (Carol’s Theme II)
12.JUST ONE VICTORY
13.COEXISTENCE
14.Whatever Comes
15.RAINBOW RAINBOW
16.TK solo〜Get Wild Continual
17.ACCIDENT
18.Electric Prophet
19.intelligence Days(End roll)
[Encore]
01.Be Together
02.Get Wild