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コロンボ好きに拍車がかかり、主演のピーターフォークの他の作品も観たくなり探してみた所、『ベルリン・天使の詩』に出会いました。
少し前にあった『シティ・オブ・エンジェル』という映画がこの作品のリメイクらしく、原作の『ベルリン〜』もかなり評価の高い映画だそう。(これは観た後に知った)

1987年の作品なのでベルリンの壁が作品の随所に映し出されます。天使の目と人間の目とで色合いが調整されていて、その雰囲気が絶妙にたまらない。
昔のベルリンの姿がとても上手く映し出されてる気がしました。

肝心のピーターフォークは『ピーターフォーク』として出演していて、劇中で『Lieutenant?(警部さん)』とコロンボの一幕さながらで呼ばれるシーンもあり。ドイツ(ベルリン?)では刑事コロンボの視聴率が異様に高いらしく、子供から『コロンボだ!』と指をさされるくらいに認知度が高いよう。そのこともあって、ピーターフォークが抜擢されたという話だとか。
あとライブハウスでのシーンがあって、Nick CaveやTuxedomoonの曲が使われていたりします。

映画を観ながら、子供の頃に自分が感じていた「自分」の感覚を思い起こされたのが一番驚いた。自分が自分であって、自分ではない感覚。「自分という存在は一体何なんだろう?」と、今思うと子供の頃にえらいことを考えてたもんだと。
20年経ち、改めて考えてみるとその答えは未だ解らず。
この映画を観てるとその答えが見えそうな気がしました。

今回はレンタルで借りたけど、これはDVDで買おうと思います。
久しぶりに良い映画を観ました。

ベルリン・天使の詩 デジタルニューマスター版 [DVD]
東北新社 (2006-04-21)
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