今日、祖父が亡くなりました。
前からもう先は長く無いと知っていたので覚悟は出来ていました。
なのでそんなに落ち込んではいません。
先月、母から突然「病院で起きなくなった」と連絡を受けて弟と妹と3人で病院へ見舞いに行きました。声を掛けるとふっと目を開き、僕らを待っていたかのようにこちらに顔を向けました。
ほとんど喋ることが出来ないので「枕元においてあるメモ用紙に書いてくれ」と身振りで教えてくれ、色々と会話を続けました。
最後に会ったのは去年の9月。入退院の繰り返しでなかなか落ち着くことが無かった。
本当は会えたのだけどなかなか会うことが無かった。
そんな後ろめたさもあり、いっぱい話したかった。
焼酎が大好きで、僕が子供の頃からずっと呑んでいた。
ようやく焼酎の味を覚えたので一緒に呑みたかった。
「元気になったら一緒にお酒を飲もう」
そう伝えた。無理なのは分かっていたけど伝えずには入られなかった。
夏になると必ず戦争の話をしてくれる。祖父は兵隊としてフィリピンへ居たそうだ。
運良く前線に出向くことはなく一命を取り留めた、そんなことを子供の頃から話してくれた。
「戦争は良く無い」とは一言も言わなかったが、そんな思いが込められていたのはずっと感じていた。
いろんな思い出が頭を巡って上手く書けない。
今までありがとう。
それだけは伝えたい。
通夜は明日、明後日に葬儀です。