昨日MDに録音した過去の自分の曲を聴きながら思い出しました。ひとりでライブをし始めた頃(2001年頃)まではRolandのオールインワンシンセ(Workstationというやつ)のXP-50のみで作っておりました。
既に処分してしまい現物は無いのですけれど、いまは同等の音源モジュールJV-2080がその代わりとなっています。このXP-50は曲作りやライブにと使い倒していました。
今回録音した曲の9割以上(ほぼ10割)がこのXPから出てる音だったので、ふと懐かしくなりました。
当時としてはかなり多かった64音という同時発音数に加え、デジタルからアナログまで幅広く網羅したプリセット音。そしてエキスパンションボードという拡張音源を4枚も取り付けが出来るという、当時としてはコストパフォーマンスが高い機種だったと記憶しています。
それまでYAMAHAのEOSがシンセのすべてだったわたしにとって、一つ抜きん出た音色の数々に圧倒され、創作意欲がぐんぐんと湧いて出たのを覚えています。だから良し悪しは別にしても、沢山の曲を作ったんだと思います。
それから世に出てくる曲の多くに、このXPの音(厳密には当時が作ったRolandのPCM音)を数多く聞くことが出来ました。またエキスパンションボードも沢山リリースされ、この音もまた色んな曲から聞くことが出来ました。
なかでも発売禁止となったDANCEというボードは、これでもかという程の曲に使われていたと思います。もちろん私も持っていました。
XPを購入した当時は、当時流行り始めていたTR-909の音が入っているものだと思い込んでいたけれど、内蔵音源で作成された擬似的な音しかなく、実機のサンプル音は入って居ませんでした。今思えばサンプラー使えば良いだけの話なんですけどね。
どうしても1台で完結したく、XPからその音が鳴って欲しかった当時は残念でなりませんでした。
それからしばらくしてDANCEボードを購入し、XPから909の音が鳴った時は興奮のるつぼでしたw それだけでなくダンスミュージックに欠かせないサンプル音が盛りだくさんで、しかもXPでエディットが出来るという状態が堪らなく素敵に思えたのでした。
その後、DANCEは手放してTECHNOと60’s&70’sの2つを新たに購入し、XP-50が無き今もJV-2080に2つのボードは取り付けています。
Logicを導入するまで現役で動いていたXP-50は、ディスプレイの文字が表示されなくなり、LINE OUTからも音が出なくなってしまいシンセとして動かすことが不可能となってしまったので、約15年の現役生活を退いて処分しました。
昔の曲を聴いていたらふと思い出したのでした。