観てきました、特攻野郎Aチーム
http://movies.foxjapan.com/ateam/
人生で初じゃなかろうか、映画を先行上映で観るなんて。
というか今年は映画館へ足を運ぶ回数が尋常じゃない、なにかがおかしい何かが。
A-TEAMを改めてちゃんと見始めたのが去年の1月頃から。
当時から映画化の話はチラホラ出てました。その頃から楽しみで楽しみで仕方が無かったのです。
広島での先行上映は限られたところでしかなくて(当然ですが)、唯一観れるタイミングがバルト11である深夜0時過ぎの回のみ。
どうしようか悩んでましたが、観たい気持ちが強くて夜遅くに眠い目を擦ってきました。
が、目を擦ってもおつりが来るくらい楽しい映画でした。
以下ネタばれですので、知りとうない人はYouTubeで拾ったおもしろトレイラーとかを観て閉じてください。
わたしがいままで観てきた昔のTV映画のリメイク映画で面白かったものは有りませんでした。
とくに原作レイプのスパイ大作戦。トムは良い役者だけど、あれだけは許せない。
そういう経験から、今回のA-TEAMも期待はしつつも不安が有りました。
しかしその予感は冒頭から的中。なんか違うんだ。
TV版のA-TEAMは最初から4人有りきでスタートしていたのに、
映画だとハンニバルとB.A.が出会うところから始まる。
他人の設定から始まるの?と肩すかしを食らった気分でした。
が、進むにつれて時間の経過がえらい早い。
冒頭にひと悶着があってからいきなり6年後?になっとるんだわ。
軍のベースキャンプにシーンが変わり4人がチームとなってる。
どうやら舞台が湾岸戦争のよう(Wikipediaにもそうありました)
ちなみにTV版はベトナム戦争が絡んでます。そこは時代の移り変わりを反映したものなんだなぁ。
んで、軍の極秘作戦を遂行し、戻ってみるとなぜか犯人に仕立て上げられてる。
そして軍法会議に掛けられて晴れて刑務所行き。
あれ?
TVとおんなじ展開じゃないか、とここで気がついた。
晴れて刑務所暮らしを送り、そして脱走する。
TV版ではあまり詳しく映像で出る事が無かった部分を、短い時間ながら丁寧に辿っていたようです。
というかこの件が無いと、初めて観る人にとって「A-TEAMってなんじゃらほい?」になると懸念したからなんだろな。
ここからが映画の始まりだったようです。
以後の物語はハリウッドで有りがちな展開なので、構成は他の映画と似たり寄ったり。
悪者との派手な銃撃戦や追いかけっこなど。
ただ所々にTV版とオーバーラップするようなスパイスが鏤められてて、
制作者側の思惑に見事ハメられてしまいました。
最終的に大団円?で終わるような展開だったので、
普通のアクション映画として観てもじゅうぶん楽しめる内容じゃないかと思います。
では肝心のキャスティングについて。
トレイラーなどを観り限りはオリジナルキャストと違わない印象でしたが、
そのイメージはあまり変わらなかったです。
4人の役作りというかキャラクター作りがしっかりしてて、
オリジナルのあの人たちとオーバーラップして見えるほどでした。お世辞抜きで。
- “ハンニバル”ジョン・スミス大佐(リーアム・ニーソン)
大胆なリーダーシップで戯けるところも多々。もう少し戯け具合が強くても良かったんじゃないかと。
ジョージ・ペパードのような恰幅の良さが有れば完璧だったなあ。お腹ぽよぽよしてほしかったw
あの名台詞「作戦は奇を持って良しとすべし」はちゃんと有ります。
- “フェイス”テンプルトン・ペック中尉(ブラッドレイ・クーパー)
おちゃらけ具合とガタイの良さは完璧。どこかでハンニバルに憧れてるという雰囲気もしっかり有りました。
女ったらしっぷりが余り出てなかったけど、この物語の中で存分にそれを出すのは難しいのかな。
今回はちゃんとした恋人が設定されてました。
- H・M・マードック大尉(シャールト・コプリー)
4人の中で一番忠実なキャラクターじゃないかと感じました。
クレイジー具合や話し方、声の質までしっかりマードック(と思うw)
TV版では「(クレイジー)モンキー」の愛称が付いてましたが、吹替え版ではそう呼んで… いないよね。
あと意外な能力を持ってる、という設定もしっかり受け継いでます。H.Mは「ハウリング・マッド」の略称。
- B.A.バラカス伍長(クイントン・ジャクソン)
唯一オリジナルと階級が違う。Wikipediaじゃ軍曹扱いなんだよなぁ。オリジナルは軍曹なんだけど、本編では「伍長」と名乗ってる。
「大統領でもぶん殴ってみせらぁ」というシーンは無かったですが、飛行機嫌いになるエピソードがしっかり作られてました。これは上手い作り。
心優しくなる物語も有りました。B.A.は「ボスコ・アルバート」と「バッド・アティチュード」のダブルミーニング。
またTV版で出てきたサブキャラクターも、名前を同くして別キャラで出てました。
追いかける側→リンチ(裏で糸を引く最終的な悪者。所属はCIA)
裏切るひと→モリソン(軍の将軍、事の発端の裏ボス)
リンチが思いっきり悪者だったのは違和感がありました。
やっぱりいつもハンニバルに馬鹿にされながらも追いかけるという、
ルパンで言う銭形警部のような存在で有って欲しかった。
個人的にはリンチよりもデッカーのほうが追いかける側として相応しいと思ってます。
次回作は(が有るのなら)ぜひデッカーさんを登場させて、悪者ではなくもっと違った役柄で登場させてもらいたいなぁ。
個人的な希望としてもう一つ。
A-TEAMって弱気を助け悪をくじく存在、と(勝手に)決めつけてるので
少しでもTV版のような一般市民をチームで助けるという場面が有って欲しかった。
そうなるとクリーニング屋のリー老人が必要だし、
そもそもハンニバルは変装の名人という触れ込みだし、そうなるとアクアドラゴンが… と欲が尽きない。
TV版でおなじみのあのテーマ。
劇中の意外なところで流れてきます。もちろんオリジナル。
それを聴くだけで気分が上がる!このテーマ有ってこそのA-TEAM。
エンドロールでもこのテーマがフルオーケストレーションでちゃんと聴けます。
そして最後の最後で驚かされた。
今回は終了が深夜2時半ということもあったのでエンドロール中に帰る人がかなり居ました。
当然わたしは最後までしゃぶり尽くすので明かりが点くまで着座。
スタッフロールが終わったあと、最後に劇中と似たようなシーンがまた流れ始めました。
劇中、刑務所内でフェイスが日焼けマシンから出てくるシーンが有るんですが、劇中のそれとは少し違う。
出てくるのは別人、フェイスがあとから登場しその別人と喋ってるので、てっきりハンニバルかと思いきや
本物のフェイスマン ダーク・ベネディクト本人でした!
さらにマードックがリラックスした状態で何かのマシンを頭に付けられると、
予想外の電流が流れてビックリする。
「クレイジーだ!」とマードックが叫ぶと
「こんなもんじゃないよ」と返す
本物のマードック ドワイト・シュルツ本人が居ました!
まさかまさかのオリジナルキャストのカメオ出演で思わず「うわ」っと声を漏らしてしまいました。
あんな美味しいシーンを観ずに帰った人たちは損しとる。
お二人ともお年を召されてますが、お元気そうで何よりでしたw
In a post credits scene, original series actors Dirk Benedict (Face) and Dwight Schultz (Murdock) have a cameo with their film equivalents Bradley Cooper and Sharlto Copley. Benedict plays Face’s fellow tanning bed client and Schultz plays a neurologist who examines Murdock.
出演されたのはこのお二方ですが、ハンニバル役のジョージ・ペパード氏は既にお亡くなりになられてますし、
B.A.バラカス役のMr.Tはそれだけでインパクトが強すぎる(クイントン・ジャクソンが霞む)から
出ていないんだと勝手に予想してます。もしかしたら別の理由で出られないのかもしれませんが。
そんなこんなで、たった2時間の映画でこんなに書いてしまいました。
結局は「面白いから観ろ」が正答です。わたしはまた観たい!
本公開は20日の土曜日から。
あ、TV版(吹き替え)をしっかり観てる方は字幕版を観たが良いかと。
ハンニバルが羽差間道夫氏じゃないだけで違和感を感じると思います。
というかTV版の吹き替えは神がかってるもん。
と思ったら、羽差間道夫氏吹き替えで出てるんじゃんー!
モリソン将軍:ジェラルド・マクレイニー(日本語吹き替え:羽佐間道夫:TV版ではハンニバルの吹き替えを担当していた)
吹き替え版も観なければならんじゃんか…
売り上げランキング: 493
み、見たい、他の辛口な方のブログでもベタ褒めでしたし、劇場で見るべきでしょうけどブルーレイ待と、設定の多少の変更も時代を感じますね、チャーリーズエンジェルみたいに続きモノになれホンモノかなw
@toru
軒並み成功しないTV映画リメイクの中で、すごく忠実に作られてると思いました。
設定変更はいまに合わせるためには仕方がないのかなと。
気が早いですけど続編が出てほしい気持ちと、続編で一気に違った路線へ向かってしまう不安と入り交じっております。
でも観たいw