意外と良かったTM NETWORK – ORIGINAL SINGLE BACK TRACKS 1984-1999

新曲を出したり武道館でLiveやったりと本格的に復活かと思わされるTM NETWORK。
その流れに便乗してなのか、SONYからふたつのベストアルバムがまた出ました。

TMのベストアルバムって何故か乱発されてて今回のベストアルバムを除くと14タイトルも出ているようです。
その中でもシングル盤にスポットを当てたベストアルバムが3タイトル出てるにもかかわらず、さらにシングルに特化したベストを出すなんてどうかしてる。
と思ったんですが、今回のシングル集は過去のように一枚1曲ではなく、カップリング曲にもスポットを当てた割と手の込んだもののようでして、こりゃ少し気合を入れたものなんだなぁと見直しました。
で、さらにBACK TRACKSといういわゆる「歌なし」のベストまで出ると知りまして、思わず買ってしまいました。

ひと通り聴いてみたんですが、歌のないTMの曲を聴くことがとても新鮮で、新曲を聴いているような感覚をおぼえました。
これまでシングル盤にインストゥルメンタルとして入ってた曲もありますが、そうではない曲が多く細かな音を聴き分けられる楽しみがあり、数十年ぶりに気づく音の仕掛けを楽しんでおるところです。

曲名の表記に「オリジナルカラオケ」と「インストゥルメンタル」の二つがあるんですが、聴いてみるまでその違いがようかわりませんでした。
どうやらカラオケとインストの大きな違いはコーラスが入ってるか否か、カラオケはただの歌抜きでコーラスラインはしっかり入っています。
一方のインストは完全にバックトラックのみでコーラスが入っていません。
なんで全部インストゥルメンタルにしなかったのかなぁ。やや統一感が無い気もします。

さてカップリング曲にもスポットを当ててると書いたですが実は完璧じゃないのです。
一部のシングル盤のカップリング曲、およびシングル盤そのものがありません。

“All-Right All-Night””Beyond THe Time”シングル盤のカップリングはインストゥルメンタルなのに今回はカラオケ
リプロダクト版シングルのカップリング曲はカット”Come on Let’s Dance (DANCE SUPREME)””TIME (Passed So Slowly)””Fool on the Planet (Where are you now)”
“Get Wild ’89″のカラオケは超ショートバージョン
12インチシングルのカップリング曲は全てカット”1974 (Children’s Live Mix)””Your Song (Special Instrumental Disco Mix)””Come on Let’s Dance (The Saint Mix)”
“Rhythm Red Beat Black Version2.0″は収録なし
“Wild Heaven”カップリングの”Dreams of Christmas ’91″はカット

気がついたのだけでこれくらい。
ほんのちょっと足りないだけですが少し残念な気がします。

あと気がついた点といえば”Your Song (“D” Mix)”の間奏？部分、オケヒットやクワイアの音がゴリゴリ鳴ってる部分がまるまるカットされてました。
ドラムループが鳴ってるだけでとても物悲しいですｗ
なんでここのところをカットしたのか、イマイチ意図がわかりません。

とはいえこれまで聴くことが出来なかったバックトラックを一挙に聴くことが出来るマニアックな内容に満足です。
リマスタリングで全体的に音の粒がしっかりしてるのでそこもまた良し。

新曲の”I am”もこれまで復活として出してきた曲の中で一番TMらしく、聴いていてワクワクしてくるよな雰囲気。
WOWOWで武道館ライブの模様が放送されると知って、わざわざWOWOWを契約してしまいましたし、久しぶりにどっぷりとTMを聴いているのでした。