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昨日アップした記事の他にCMJKが連載していたGROOVE CONTROLのスクラップも出て来たので載せておきます。
当時の最新テクノをメディアで紹介してくれる貴重な連載だったのですが、段々とデモテープ紹介のコーナーになり、末期はデモテープの投稿者を集めて対談するコーナーになっていたように思います。確かその中の一人はライブのサポートもしていました。
当時の言う「テクノ」は今みたいに細分化されておらず、トランスもアシッドもミニマルもアンビエントもダブもエレクトロも全部まとめて頂き状態で、私もそんなこと気にしないで聴いてました(解ってなかったんだろうけどねw)
改めて読むとこの頃の人たちはアイデア一発勝負でテクノを作ってたんだと、今みたいにダンスミュージックに特化したツールが有る訳じゃない。ましてやループ素材なんて自分でレコードなどから探してくるのが当たり前だった時代でした。サンプラー+リズムマシン+シンセ、のような構成で作っていたんだよね。私もそれが当たり前だと思っていました。
それが今じゃパッケージを一つ買うだけで誰でもすぐにダンスミュージックを作る事が出来る便利な時代。当時の私が見たら腰抜かすだろうなぁ。
この人が言うには、

近頃の音楽界には冷凍食品が豊富にある。つまり調理済みの音源に加え、メーカーが用意したたくさんの演奏済みフレーズを組み合わせればあっという間に音楽が完成するという便利なパッケージだ。プロ用、しかもプロデューサー用とうたうソフトにさえそんなものが満載されている。便利な世の中だ。誰でも30分あれば流行ものの曲なら作れるだろう。

ということらしい。妙に説得力がありますね(笑)
そんな思いを馳せながらスキャンしたのでした。キーボードスペシャルの記事はこれくらいしか残っていないので、これで最後になると思います。後の残りは現在も発行しているキーボードマガジンやサンレコばかりなので、こちらはやめておきます。
グルコン1ページ目
グルコン2ページ目
グルコン3ページ目
この記事の裏面に音色チャートなるものが載っていました。当時の最新シンセで流行の曲で使われてる音をシミュレートしようというものでした。残ってるのはこの1ページだけ、ここにはM1DX7しか載ってませんがD-50のもありました。
チャート


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2 Thoughts on “GROOVE CONTROL

  1. >グルコン
    CMJKの記事を楽しく、懐かしく読ませていただきました。
    ありがとうございます。
    CMJKのサンプラーについて熱く語る姿勢は、
    当時のまりん(砂原良徳)に繋がるところがありますね。
    彼も一時期、303と909だけで楽曲を構築するのに飽きて
    サンプラーに走っていましたから。
    そうやって作られた”CROSSOVER”は、ダンスものを聴いて
    疲れた時に、リラックスネタとして今でもよく聴いています。
    >平沢さん
    デジタルシンセとアナログシンセの音作りの姿勢に通じる
    発言だと思います。
    パラメーターを操作してほぼゼロ状態から作り出すアナログシンセは
    「音を作る」のに対し、デジタルのそれは予め完成されたプリセットの
    「音を選ぶ」感覚に近いのではないでしょうか。
    因みに私はアナログシンセ(JUNO-106)からシンセの音作りの基本を学びました。
    構造が単純だったので、この機種から初めて良かったと思います。
    大量生産された冷凍食品か、それとも手作り料理か。
    味覚は千差万別なので、好みは分かれるところですね。

  2. eiji-low on 2008年10月23日 at 12:49 said:

    >kohさん
    私は昔から既成のフレーズサンプルを扱うのが苦手で、ほとんど使った事がありません。素材のクオリティが高いのは間違いないんだけれども。DJやってるくせに何言ってるんだって話なんですが…
    なもんでデジタルシンセ(PCM系)を使う時もプリセットをそのまま使うことは殆ど無いです。そんなシンセは10何年前のモノしか持ってないので使う頻度も少なくなってきましたが…
    デジタルシンセもPCMとDX7のような加算減算シンセだとまた違ってきますね。感覚はアナログに近いと思います。
    音作りは料理と共通する部分が多いかもしれませんね。
    一つ一つ素材を買って来て作った餃子か、冷凍した調理済みの素材に火を通しただけの餃子か。味に好みはありましょうが、どちらを自分の料理とするかとなると答えは明白だと思います。
    平沢おじさんは音作りそのものにクリエティビティが深いので、そのシンセも普通に使っていないんだろうなと思いますよ。何を使ったのか、どう使ったのか知りたいですねぇ。

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