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約18年前にリリースされTM NETWORKの名前を広める決定打になったのが、「CAROL」(正しくは、CAROL A DAY IN THE GIRL’S LIFE 1991)
TMを本格的に聴き始めたのは中学校に入ってからなので、リリース当時は小学生だったため名前を微かに知ってる程度で、ちゃんと聴いたのは後追いの2年後。それも近所の幼なじみが持っていたのを借りて聴いていただけ。CDとしてちゃんと買ったのはつい2〜3年前。
このあとにリリースされた「DRESS」のレコードが欲しくていろいろと調べていた所、CAROLの曲構成がCDとレコードとでは全然違うということを知った。
丸山茂雄氏の「丸山茂雄の音楽予報」の記事で、レコード史というタイトルで綴った連載の中で、

レコードを製作するミュージシャンは、A面の終わりにふさわしい曲を意識し作り、2曲目、3曲目と並べ、A面の終わりにふさわしい曲を5曲目に収録し、ここでリスナーが30cm LPを裏返しにするから気分が変わるだろうから、B面の1曲目を「こうしよう」とか「ああしようとか」考え抜いて決めて、B面の5曲を構成して、1枚のLPを作りました。

というのがあったのを思い出した。
CAROLがリリースされたのが1988年なんで、丁度レコードとCDの入れ替えが激しかった頃だと思われます。いままではCDでしか聴いたことがないので、その構成が唯一無二であったんです。もちろんレコードもその構成のままであると信じておりました。信じていたというより疑っていなかった。
ところがレコードとCDは曲順が違っているという情報を知ってから無性にレコード版が欲しくなり、オークションを使って購入してみました。
むかし何かの記事で小室哲哉が「CAROLの曲順にかなり悩んだ。Beyond The Time とSeven Days Warのどちらを先に持ってくるか云々…」というのを読んだことがあって、おそらくそのことなんだろうなーと思っていた。
ところが大きく裏切られた。2曲の順番どころの話じゃない、中盤からの曲順が全く違う。
レコード盤は2枚組になっているんだけど単に前半と後半という構成では無く、2枚の別の作品をコンパイルしたような内容だった。
1枚目が物語の流れに沿った曲で構成された7曲。2枚目は物語とは関係のない曲ばかり6曲。
詳しくはここでどうぞ。
妙な違和感を感じたんだけど、流れは自然だなぁと。レコードはレコードとして、CDはCDとして別なもので作っていたんだろうなと想像してしまった。レコードの曲順をCDに当てはめると違和感が有るし逆も然り。それぞれが同タイトル別作品として存在しているのも面白いもんだ。
と感じているのに、3月にTMの80年代アルバムがLP仕様で再発となるそうです。もちろんCDで。
CAROLは無駄に2枚組、構成はLP仕様…
意味がさっぱり分からない。

CAROL A DAY IN A GIRL'S LIFE 1991 (完全生産限定盤)
TM NETWORK
Sony Music Direct (2007/03/21)
売り上げランキング: 3701


んで元々持っていたCDは、いつの間にか私の手元を離れ行方不明になっております。なので久しぶりにCAROLを聴くこととなりました。今聴いても古さを感じないな、と感じてる所が既に歳なんだろうな。
今の若い子に聴かせたら「古!」と思うに違いない。
そんなCAROLが2004年に初めてDVDで映像化されてます。出てすぐに買い、ファンの間では伝説になっているライブの模様を映像で見ることが出来て感動しました。
今ではもうプレミアが付いてるんですね。すげーなぁ。


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